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ネコと 内田 百閒





内田 百閒は、ノラというネコを愛した文豪。


夏目漱石の弟子でもあったのだそう・・・・。


・・・ある日、内田 百閒の自宅の中庭に野良ネコと見られるネコが
出没するようになる。


この頃、内田 百閒は小鳥を50羽ほど家で飼っていてネコがいるのは
危険極まりない、という判断をしていたようだ。


この野良ネコ、ほぼ毎日のように内田 百閒の家に訪れる。


内田 百閒の妻もこの野良ネコを気にするようになる。


おとなしいネコだったようで、悪さをするでなく、ただ、内田 百閒の自宅の
庭先で時間を過ごしていく。


その様子を毎日眺めながら、
追い出そうとするわけでもない内田 百閒を見て、妻は言う。


・飼ったらどうですか・


・いやいや、うちには小鳥がいる、ネコなんて、、、・

と言うが、


・ふうん、、ノラネコのままで飼うことにしよう・



こうして、ノラと名付けられたネコは、内田家の一員となるのだ。


内田 百閒は、みるみるこのノラの魅せられていくことになる・・・。

そうして一年と半年が過ぎ、




・・・・とある日、ノラが姿を見せたとき、内田 百閒の妻がノラを抱き上げて、
・行ってくるのかい、ノラの玄関はここだから、、、・


そう言いながら自宅の門扉のようなところの屋根に上げようとしたとき、
ノラが抱いていた腕から飛び降りた。


そして、庭にある竹やぶのような茂みの中へと姿を消すのだった。
妻はこのとき、いつもとは違うノラの行動に不安を抱いたようだった。






ノラはこのときから、姿を消してしまうのだ。



それから14年、
ノラを探して新聞広告やチラシ、こどもたちが読めるような文字書きでの
ノラ探しが続いた。



内田 百閒は、ノラを愛してしまったのだ。


14年後、没名となるのだが、彼はずっとノラを探していた。


ノラのあらゆる情報はみな間違いだったようなのだが、
最後には、野良ネコ数匹を自宅でエサをやり、


・この野良ネコたちが、もしかしたらご飯を食べれるところがある、
 そう知らせてノラを連れてきてくれるかもしれない・


・恩を気遣わせるのは、人間の世界だけでいいじゃないか
 ネコはそんなことさえどうだっていいことのように振舞う、、


 そこがいいんだよ・



内田 百閒のこのネコを愛した文豪ドラマは、、秀逸だ。

泣けてくる。



わたしも、こうしたヒトで最後を迎えてみたい。




・・・・ノラや、と呼べば、

・ミャァ~・と答えたノラは、

あの世で内田 百閒と一緒に居るのだと思えてくる。
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