チコの 変化
5匹の兄妹のうちの、メスネコのチコ。
みな5歳まじかになりまして、ますますお利口でますます元気です。
・・チコを拾ったとき、・・・抱きかかえるわたしの腕から飛び出し逃走を図りました。
5匹の中でいちばん小さくて逆にその小ささが目立つチコでした。
あっという間に逃げ足早くまたもや土手の草むらの中へ戻ってしまいます。
・・・・不安でいっぱいだったのだと思います。
それでもわたしが草むらで再びチコを見つけて、
・大丈夫、おいで、今日からボクの家で暮らすんだぞ~・、
と言いながらそっと手を出して抱き上げると黙ってわたしを見ておもうままにさせてくれました。
それでもチコは家に入ってからも安心できないでいるようでした。
5匹にご飯をあげてもチコは最後にやっと食べる感じ・・・。
もう1匹、安心していない子がいました・・・ウシワカでした。
チコほどではありませんが、とてもおとなしく、鳴き声すら聞きませんでした。
5匹は捨てられていました。
わたしの家の前の川の土手に・・・。
生後1か月たたないくらいの頃だと、体長や歩き方でなんとなく判断できました。
おとなしくしているネコはとても慎重です。
チコもウシワカも慎重なネコでした。
ほかのシバやキラやミケとは個性が違うのはわかるけれど、おとなしさは少し
別物です。
頭脳派・・・的な冷静さを持ち合わせているような気がして見ていました。
実際にとても冷静な2匹。
だから気があうのだと思います・・・いつも一緒に過ごしていた2匹でした。
あれから5匹のリ-ダ-的存在のシバが死んで、いつしかウシワカがリ-ダ-の
役割を果たすようになっていきます。
おもしろいものだなぁ、と5匹を見てきて感じています。
おとなしかったウシワカ、・・・シバが居なくなって、何が変わったのか?
きっとおとなしくしていたのは、冷静な個性はあるにせよ、シバに任せていたから・・
なのだと思います。
シバが居なくなり、ウシワカはまとめ役になる必要性に迫られた・・・わけです。
強くなっていくウシワカ。
ウシワカは日々の成長を感じさせてくれました。
チコが珍しく鳴き声を発すると、走り寄り、なだめ、その場を離れませんでした。
そんなネコの兄妹の愛情というか・・すごいものを毎日のように見せてくれました。
それでもチコはかたくなに冷静で、ウシワカにさえ心を許しきっていません。
そう、見ててわかるものです。
ウシワカはいつもチコのそばに寄り添って生活してきました。
いまでも2匹一緒に眠ることがよく見られます・・・・もう5歳なのに・・・。
チコが変化してくれたのはここ1年ぐらいのことです。
何かを訴えるとき、ようやく滅多に鳴かない声をあげてくれるようになりました。
・ニ~ン・
ホントに小さな声で、まず日ごろからほとんど鳴かないネコなのですから。
いま、どうしている?
・・・夜7時ごろにはカミさんの膝に乗っかって眠る・・・・
その後カミさんがベッドで就寝すると、ベッドまで上がり込み一緒に眠る・・・
真夜中に遊びに出て帰ってくる・・・・またカミさんのベッドで一緒に眠る・・・・
毎夜繰り返すこと2、3度。
鳴き声は今でも滅多に聞きませんが、もうわたしたちを信頼してくれていることが
手に取るようにわかります。
チコは大きく変化してくれました。
ウシワカも頑張ってくれましたよ。
タグ:変化
コメント 0