音の源
ネコを見ていると、音への反応の仕方が鋭すぎます。
確かに耳がいいのはわかりますが、音で理解する速さがネコにはあります。
聞きなれているいつもの音には反応も鈍いものがあるんです。
それでも
身のすぐ近くで突然の物音にはコンマの世界でド反応します。
大きな音にも咄嗟に身支度し振り向きます。
身をかがめる反応も野生性を感じさせます。
ネコを見ていて楽しいのは、やはり人間には備わっていない、動物の野生性です。
突如、
目を大きく見開き、音の源は何なのか凝視するときの緊張感あふれる姿勢にあります。
ネコたちは臆病なのですが、
音で何者なのか、何が居るのか、何か危険が迫っているのかを、瞬時に判別します。
数秒でその正体を見極めて、落ち着きを取り戻すのです。
ヒトの社会に生きている現代のネコたちは、実は不幸せなんだと、わたしは思っています。
ヒトのル-ルに適うものしか受け入れない人間ですから、
ネコにとって生きずらい社会です。
ネコにとっての、音とは命に係わる重要なものなんだと思います。
ですから、
もし耳に何か障害があるようなネコであれば、それは死に直結することになります。
ネコは自分で治療することはありませんし、
飼い主が病気だとわかってくれなければ、回復することもありません。
野良ネコなら、・・・・おそらくいつか死に至ることになります。
なので、
野良ネコでも、今日食べる必要があるようなら、わたしたちはご飯を与えます。
彼らが、
今日を懸命に生きてくれるのを祈るしかないのですから。
1匹狼とは、・・・・すべての音源に耳をそばだてて判断し生きている、・・・
野良ネコなのではないでしょうか・・・。
野良ネコは、すごいですよぉ。
タグ:音源
コメント 0