ネコと 外の世界
ウシワカが家に帰ってきてほっとしたわけですが、・・・。
居なくなったときは、
あの利口なウシワカがいなくなるなんて、これは事故かもしれない・・・そう考えて
探すことも無駄かもしれない、、そう思ってしまいました。
・・・ただ、わたしがウシワカの名前を呼びながら探していることをどこかで耳にしている
可能性がわずかでもあるなら・・・
探さないわけにはいきませんでした。
頼りは、それだけです。
どこか遠くまで行ってしまっているならしかたがありませんが・・・もしもそばにいるようなら
わたしの声を聞いているはずです。
・・・今回ウシワカが居なくなり、
以前にグ-やシ-ちゃんが居なくなったときを思い出しながら、考えてみました。
名前を呼びながら探すのは最低限なのだと実感しました。
それもいつもと変わらない声の大きさと落ち着いた呼びかけです。
それでもネコたちはなかなかわたしの前に姿をみせることはしませんでした。
でも、でも・・
聞いていることは間違いないのだとあらためて考えなおしました。
ネコたちにとってわたしたち飼い主の声は安全であり安心できるひとつの材料です。
もし、ネコにイタズラしたり、いじめたりするような人間とネコが遭遇したとしたら、
ネコたちはその場から勢い姿をくらますはずです。
そして自分が納得するまで身を隠していっさいの危険が無くなった、と判断するまで
おそらく身を表に出すことをしないように感じます。
そんな危険を感じた後で、飼い主が探していることをわかっていても・・・おいそれと
簡単には登場するわけにはいかない動物の危険をやり過ごそうとする本能がある・・・
と思うのです。
・・・・ウシワカは狩猟好きです。
狩猟をしながら遊び本能のエネルギ-を発散しているのです。
狩猟遊びをしているとおそらくは夢中になって危険に気がついていない状況のときも
あるのではないでしょうか・・。
そんなときに、
よからぬ人間などが現れ、何か危険な行為に襲われる・・・これはよくあることなのでは
ないか・・・?
ネコは好きでも、
必要ない時に居てもらっても困る・・・たとえば隣のネコが家の車庫の中に入り込み、
クルマの上に乗って・・・足跡がいっぱいついて汚して困ってしまう・・・・。
そういうこと、たくさんあるのかもしれません。
だから、そういう部分のネコって大嫌い・・・。
そんなヒトもいることでしょう。
・・・・そういったところがネコを嫌い、グレ-ドアップして大嫌い・・・になっていく。
そうなのかもしれないですね。
そうではないのかもしれないし・・・。
ただ、ウシワカの様子を見ていると、何かが起こっていた・・・そういう気がしています。
今も眠っていますが、、、非常におとなしいです。
・・・ウシワカの身に迫る危険が引き起こしたものは何なのか?
2日間の留守・・・・
それはただの外の世界への興味でしょうか?
・・・・カラダも汚れていないし、・・・・
きっと家の近くに潜んで隠れていたように思われます・・・。
そうしなければ安心できないウシワカだったのではないでしょうか・・。
人間だけが危険だというのではありませんが、何よりも・・人間こそが動物にとって
いちばん危うい対象だと言えます。
ネコがネコらしく外を歩けない・・・・自由にできない・・・・これこそが
人間の危ういネコとの関係を示している気がしてならないのです。
・・・・それも、ウシワカには経験として蓄えられていきます・・・・これからさらに利口で
強い成ネコになっていくことでしょう。
ネコはヒトをよく観察して生きています。
そしてネコは外の世界とのふれあいで、その生きざまを確立していくのだと
わたしはネコと暮らしていて、そう思って見ているのです。
タグ:外の世界
ウシワカ 帰る
ウシワカが帰って来ました。
2日ぶりの帰宅です・・・・胸をなでおろし、ウシワカの顔に頬ずりしたわたしです。
・・・・曜日が変わった真夜中1時13分ころ・・・・
キッチンのそばに置いてあるキャットフ-ドをガツガツと食する音が聞こえました。
・・いつもとは違った食べ方は、よっぽどお腹が空いてる感じ?・・・
ガバッとベッドから這い出てキッチンの方へいくと、そこに
ウシワカがフ-ドを食べる姿。
しばしそのままゆっくり食べさせて、、、、ウシワカが、小さな声で、・ニュ~ン・と一鳴き。
・・・・どこに行っていたんだろう?
ウシワカはご飯を食べ終えると、わたしの足元へピョンとカラダを当てるように擦り付けて
安心したようにソファまで歩きました。
顔の表情はさすがに疲れているように見えました。
お腹のあたりをさすると、へこんではいなかったので、外でネズミなど捕食していたかも
しれないです。
ソファに寝たウシワカはそのまま横になってすぐに寝息をたてました。
2日間、ずっと眠っていないと思います。
外の世界で初めて夜の時間すべてを過ごしたウシワカには眠る余裕はなかったでしょう。
気が張って、危険と隣り合わせの24時間を2晩やり過ごして帰ってきたのです。
人間でさえそれは精神的に普通にしていられない状況だと思います。
昨晩は雨も降っていましたからカラダは濡れていました。
冷えたカラダを毛布で包んであげましたが、すぐに毛ずくろいをしたりして・・・。
・・・もうこれは帰ってこないかもしれない、とも思ったりしていましたが・・・
よかった。
キズもなかったし、どこにもカラダに異常はみつかりませんでした。
今年5歳になるウシワカも、もう大人の成ネコです。
ちょっと大人気な雰囲気を醸し出していたこの頃・・・・何か外の世界に轢かれていた
のかもしれません。
でも、わたしたちの心配をものともせず、家に帰ってきたことはウシワカの帰巣本能を
明確に位置ずけしたことでもあります。
少し、そんなウシワカに捨てられていたときのことを思い出し、涙がでそうになり
ぐっと堪えました。
今も眠っています・・・・チコと一緒に温かくして。
いろいろな経験を積みながら、、ウシワカも成長してもっと立派な成ネコになる・・・
そう感じました。
わたしのこと・・・・忘れていないこと、ウシワカを抱きしめて感じました。
ウシワカに、・・ありがとう、、です。
元気で無事に帰還できてよかったなぁ。
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