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ネコの 狩猟の ワザ



ネコの狩猟は、基本的に、待ち伏せです。


獲物を探してさまざまな場所へ移動したりすることはまずありません。


獲物が居る、ことを、ネコはその聴力で嗅ぎ分け、ひげのアンテナを使って
獲物の居場所を特定して、


ジッと待ち伏せするのです。


労力を最小限にできる、最も賢い狩猟方法のひとつと言えるでしょう。


姿が見えていない獲物を、耳のチカラで見ることができるのがネコの最大の
能力です。


そして、待ち伏せの時のネコの状態は、周りに同化しているのです。


ジッとして動かず、景色に同化して、ネコ自身の気配を消しているのだと
考えられます。


耳だけは、360度、獲物の気配を察知して嗅ぎ分けます。


わが家のネコたちが、敷地内にある小さな雑草地の前におちゃんこして、
草むらの陰に潜む獲物の動きを待ち構えているとき、


耳だけはピクピクとあらゆる方向に動いています。


こうして、獲物の実像を少しでも捉えることができると、本格的に狩りに
動き出すのです。


ここまで、狩りに使われる労力はほとんどゼロ。


あとはしっかりと獲物の正体を目で確認して掴まえる、ことだけに集中します。


家の敷地内近くにある、この小さな雑草地には、野ネズミやモグラなどが
徘徊しているようで、


狩りをしたくなるとわが家のネコたちは必ずここに居ることが多くなります。


草むらの中で蠢く獲物を狙いすましたように、待ち構えて、少しでも身を現した
瞬間に瞬発的に狩りの動きに変化します。


ときには、キツネが見せる狩りの姿とまったく同じような動きを見せることが
あります。


獲物の近くに居る状態で、
空中に高く飛び上がって、獲物の真上から飛び込んで捕らえるのです。

この小さな雑草地は、狩りの遊び場になっています。


ネコにとって狩りは本能的な遺伝子に組み込まれている潜在そのものです。


野生動物のキツネと同じような狩りのスタイルを行うのも、
ネコが野生性を充分に備えているからだと思われます。


ネコには、姿が見えていない獲物の動きがお見通しなのです。
ネコの目の動きを追って見ればそれがよくわかります。


見えていないはずの獲物の動きに沿って、ネコの目が動いている方向に
アチコチとせわしなく移動していきます。


わずかな移動距離もネコの目は耳のチカラによって確実に把握できています。


これでは獲物の逃げ場所はありません・・・・

でも、狩りは100%の成功率ではありません・・・ネコだってやっぱり
いつも毎回成功するわけではないのです。


失敗を重ねながら、成功し、また失敗し、そして今度は成功して・・・
そういった試行錯誤を繰り返しながら、


ひとつひとつの狩りの集大成を積み重ねて上達していくのです。


ネコの狩りの武器は、爪です・・・・この爪に少しでも当たれば、まず逃れる
ことは不可能になるでしょう。


このネコの爪は、凶器そのものです。


しかし、ネコはその凶器の爪で捕らえた獲物でも、生かしたまま捕獲します。
ネコの狩りの大きな特徴と言えるところでしょう。


遊びが入り混じったネコの狩猟は、獲物を生かしたまま捕獲するのです。


ネコの狩猟のワザ、は、それぞれのネコがそれぞれにあり、
わが家のウシワカのように、


高さが3メートルもある古木材のテッペンまで登り、
この上から辺り一面を見渡し、獲物の動きを目と耳で追い、発見すると一気に
降りてきて、


狙いを定めていく。


彼らのこうした行動をを見ていると、ネコがいかに自然と切り離せない関係を
持ち合わせているか、ということが、理解できるようになります。


ネコほど、自然界に似合っている動物はいないのではないでしょうか。



外の自然界で動き回っているネコは、・・・それがごくあたりまえのはずなのです。


ネコは外を自由にしてこそ、ネコなのだと、わたしは考えています。










タグ:狩猟のワザ
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