ネコの 雨宿り

ちょっと早めの仕事帰り・・・・雨がかなり降っていて、

クルマの窓からは、正確な確認運転ができないくらいくらいでした。


こんなときのクルマの運転はかなり厳しい・・・。
クルマを停めて雨が小降りになるのを待ってたほうが無難です。


家に帰ると、ネコたちの姿がありません・・・・。
雨がそんなに降っていないときに外へ出たかもしれません。


着替えをして、Tシャツ、短パン姿になってちょっと一休みしようとしたいると、


家の中にたった１匹残っていたのか、チコが玄関先に歩いて行きました。

そうか・・・家の中も暑いから、玄関ドアを開けてやることにしました。
チコはさっそくおもての空気を吸いに外へ出ていきます。


でも、怪訝な仕草で、立ち止まってそのまま動きません・・・。

・どうした？チコ、出ないのか？雨が強いからまだ行かないのか？・


チコはずっとわたしのクルマの方を見つめているようでした。


クルマの下側を見ていると、ボンヤリと何か居るように見えてきました。
・アレ？あれ・・・・


雨はドシャブリの様相に変化しています。


わたしのクルマの下側に、居る、その何かは、よく見れば、
ハルとクーちゃんでした。


２匹仲良く、雨宿りをしている様子がそこに見えたのです。

はじめて見た光景でした・・・・実はこの２匹、わりと仲が悪いのでは
ないか、といった場面を何度も目撃してきたのですが・・・。


クーちゃんはその手癖の悪さは天下一品で、ハルの目の前で、
ネコパンチではないのですが、


手をかざすような仕草をしきりに見せるのです・・・何度もやるので、
ハルがうるさがっていることもしばしばです。

すると、うるさがっているハルがクーちゃんに反撃をするようになり、
さらには追いかけることも起こるようになってきていました。


心配はしていましたが、ケガをしたり、それ以上の攻撃をしたわけではない
ので、観察しながら様子を見てきました。


先日、クーちゃんがやたら毎日のようにカミさんのとこへ鳴きながら
膝に乗っからせて、、とやってくるので、


カミさん、クーちゃんのカラダを調べてみたら、お腹に噛み付かれたような
痕が残っていたとのこと・・・。


噛み付いたのは、ハルではないか？

と言う話になってきたわけです。


クーちゃんは何年か前に、同じようにカミさんの膝に甘えるように毎日やって
きたことがあります・・・。


このとき、あまりに毎日やってくるので、よくよくクーちゃんを見ると、
若干ですが、片方の目が、少しもう片方の目より、

小さめだということに気がつきます。


目がもし傷ついていたら、それは大変なのですぐに病院へ行きました。
病院の先生は、

クーちゃんの目が、何かでかすったようなキズを負っている、との見解で、
薬をもらいながら治療しました。

また、そキズをクーちゃんは自分で直そうとして、手でこすったりしていたのでは
ないか・・・でもなかなか良くならないので、

クーちゃんは、カミさんに、・わたしの目を見てちょうだい・と鳴きながら
膝に乗ってきていたのです。


クーちゃんは、これができるので、わたしたちは、クーちゃんが鳴いて何度も
やってくるときは、カラダに何かの変調が起こっている・・・

そうわかるようになっています。


・・・・そんなクーちゃんも、ハルには遊びのつもりで手をかざしたりしている
のでしょうが、


年長ネコのハルは、意外に気難しいメスネコなのです。

やはり、自分がいちばんん長くこの家に住んでいる、、、なんてことを思うのでしょうか？


まぁ、でも、こうして２匹がおちゃんこしながらクルマの下で、
仲良く雨宿りしているなら、

いつもはそんなに仲が悪いわけでもないようです。


たまにはケンカもすることでしょうが、いつもいつもそうしていることでもありません。

ハルには、絶対服従の態度を見せるクーちゃん。
寝転がりお腹を丸見えにして、


ハルが上から見下ろしている・・・・そんな上下関係を明確に見せてくれる
クーちゃんなのですが、、


たま～に、こうして、ハルに悪さをしてくれるのです。


ハルもクーちゃんも、本当は仲が良いんです。


２匹の雨宿りは、とてもケンカなどしそうに見えませんでした。

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