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ちびりんを 思い出して


冬になると思い出すのは、

最初に飼ったオスネコのちびりんのことです。


生まれて2週間くらいだった、ちびりん。


この子との思い出はとても記憶から消し去ることができません。


アパート暮らしだったわたしたち。


そこに1匹の子ネコが拾われてきました・・・。
ちびりんです。


あときの、子ネコだったちびりんの、
たどたどしい歩き方、頼りない表情、おぼつかない威嚇の唸り声。


わたしたちの家に住むようになった初めての夜。


冬も近い秋が深まった頃の出来事でした。



ちびりんのお腹が空いているだろうと思い、
ミルクを飲ませてあげました。


はじめは、飲まなかったのですが、時間が経つにつれ少しずつ
慣れてきたのか、


可愛い小さな口元がミルクをピチョピチョとすすり始めました。

ぜんぶ飲んでしまったちびりん。


さて、ちびりんが眠る部屋を作ってやらなきゃ・・。
ダンボール箱をカッターで切り抜いて、程よい大きさの部屋を
作りました。


暖かくなるように、毛布もたくさんフワフワに敷いて・・・。


ちびりんの部屋を作り、満足したわたしたちは、
ちびりんを部屋に入れて、


さぁ、就寝です。


電気を消して、おやすみ・・・。


・・・・しばらくすると、なにかモゾモゾと音がしてきました。


?・・・何?


電気をつけ直して、まわりを見渡すと、


ちびりんが、ベッドへよじ登って這い上がっていたのです。

・ミャ~・とか細く鳴いて、わたしたちを見ているちびりん。


そうか、まだ小さいからもっとあったかいところがいいんだ。
そう思い、わたしたちと一緒の布団の中へ入ったちびりん。


わたしとカミさんのあいだに挟まれるように枕元に眠るちびりん。
あまりにその姿が可愛くて愛おしくて・・・


しあわせいっぱいの感覚。


すぐにネムネムに突入するちびりん。

目を閉じて、何も危険を感じないで、ゆっくりと静かに眠っていました。


母ネコもいなくて寂しかったろうし、孤独で怖かっただろう。


でも、うちに来たからもう大丈夫。


ちびりんはその日から2年と少し、わが家でずっと育っていきました。


大人の成ネコになって、
自分の生き方を決めるその日まで・・・。


いま、どうしているだろうか・・?ちびりん。


野良ネコの世界で生きることを決めて我が家をあとにしたちびりん。


今でも、できればおまえに会いたい、って
いつも思うんだ。



きっと元気で暮らしているよな。
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