教育係の クーちゃん

わずかのスキを逃さず、ウシワカが外へ飛び出して・・・。


昼間にウシワカが脱走。



引っ捕まえにわたしも飛び出すところだったけど、外を見たら
そこにはクーちゃんが・・・。



クーちゃんは外が大好きで、しかも夜ではなくて、日中派なのでした。

この子ははじめから昼間に活動するネコでして、
今もなおそれは変わりません。



家の敷地内のそばに、ちょっとした藪があります。
クーちゃんの狩りの場所なんです。


藪の中に、虫がいることもあり、またネズミもこの虫を食べるのに
この藪にやってくるのかもしれません。


藪、と言っても、深い藪ではなく、ネコの姿は隠れることなくすっかり
見えている程度の小さな藪です。


その藪のところでおちゃんこしながら獲物を探しているクーちゃん。


そこへウシワカがそ～っと近寄りクーちゃんに挨拶しました。


ウシワカはこのあとからクーちゃんの周りから離れず、ずっと獲物探しに
熱中していました。


見ているとクーちゃんが獲物探しの極意を教授しているかのような光景。
クーちゃんはどっしりと構えて、


そろそろと獲物を探し続けるウシワカを見つめ続けているんです。


兄妹でもなく血縁でもないネコ同士がこうして一緒に遊んでいます。



いまのところクーちゃんがウシワカの外界での教育係、といったところでしょうか。


ウシワカはとっても楽しそうに走っては止まり、
獲物を探しています。


ときにクーちゃんのカラダにスリスリしながら・・・。



・・・と、こうして２匹を見ていたら、
いつのまにか時間が経ってしまって、昼に外を経験していなかったウシワカは
とうとう昼も外へ出ることに成功してしまったわけです。



でも、
こういうネコの自然な姿を見ているのは、精神的にもとてもやわらぎます。


目にもとてもいいものです。


あんまり時間が経ったので、

・ウシ～、おいで～・


そう名前を呼んだら、ウシワカは、小走りにわたしのところまで走って来て
くれました。



どこへも迷いに行ったらだめだからね、ウシ。

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