ネコの 狩猟
ネコにとって、狩猟は生き方そのものなのではないでしょうか。
生まれ持った狩猟のセンスと能力は、
人間のそばで生きることができる動物のなかでも群を抜いているネコ。
犬にも狩猟犬がいますが、訓練の賜物であり、潜在的にあるものとは
違っています。
しかし、ネコにはもともとの遺伝子が備わっていて、
獲物を捕まえてエサとするその行動はわたしたちのとなりで生きる
たくさんの動物の中において、比べることができないほど達者なのです。
ちびっこネコたち、4匹。
夜の遊びに盛んになっていますが、オスネコのウシワカが最初に
ネズミを捕まえてきました。
カラダはドロンコだらけになって・・・。
その後も何度かネズミを捕まえ、わたしのいる部屋へ運んできました。
そのあとは、メスネコのミケが、カエルを捕まえてきました。
このカエルも、なぜなのか、わたしの部屋まで運んできて・・・。
こうしてその後、メスネコのチコもカエルを捕まえてきて・・・・これもまた
どうしてなのか、わたしの部屋まで持ってくるんです。
4匹のちびっこネコたちの中で、
キラだけが獲物を捕まえてきませんでした・・・キラは意外に臆病で、なかなか
外へ出ようとしませんでした・・・・
ところが・・・昨晩、夜中の11時ころ、キラがカエルを捕まえてきたのです。
それもわたしの部屋まで持参・・・。
キラは得意そうな面持ちで、何度も何度もわたしの前でひっくり返りながら
狩猟の成果を喜んでいるようです。
キラはネコのくせに、喜びを即効で表現してくれます・・なかなかいません。
よっぽど嬉しかったんでしょう。
・よくやったなぁキラ、すごいな~・そう言って褒めてあげました。
キラだけが獲物を捕まえることがなかったので、
どうしたものか心配でしたが、これで一安心です・・・。
家の中にカエルやらネズミやらとそれは大変なのですが、これも
ネコを飼っているひとつの分かち合いです。
家の中は汚れると思うでしょうが、仕方がありません・・・。
これくらい人間の許容範囲として理解しておくべきことだと思っています。
家の中だけで飼うネコならそんな心配はありませんが・・・。
わが家のネコたちは外へ出ることを許容しているので、それを
咎めることはできません・・・獲物を捕まえてきたなら、
しっかりと褒めてあげます。
現代でも、昔と変わらず、ネズミはすぐそのへんに生息しています、
たとえ東京のような大都会でも。
ネコは人知れず、このような害獣駆除をしているのです。
たとえ人間がその指示を出さなくても、です。
人間はその恩恵にあやかっているはずなのですから、もっとネコと
いう動物に深い尊敬の念をもつべきではないでしょうか。
野良ネコだって、大都会の片隅で生きながら、
人間の生活圏の大敵であるネズミを日々捕まえてくれているのです。
・・・・ネコの狩猟は、最初のときから上手なわけじゃぁありません。
わが家のこれまでの世代別のネコたちを幼いころから見ていると、
初めての狩猟はとてもヘタです。
こういう現実的な狩猟のシーンを想像してもらうのはどうかな、ということも
感じているのですが・・・
獲物を殺傷してしまう・・・これが初めての狩猟です。
上達すると、甘噛みなどの加減を知り、生きたまま捕まえてきます。
それもいっさいのキズすらつけないで。
ベテランのネコ、、たとえばわが家の6歳になるレオやハル・・
グーやクー・・・
このある程度年齢のいったネコたちは、獲物にキズを与えません。
狩猟=遊びなので、生きたまま捕らえてしばらく遊び続けるんです。
そうしてだんだん弱っていくと、最後にご馳走、となるわけです。
これがネコの狩猟の実像です。
今晩もきっと狩猟遊びで、真夜中に帰ってくる予定のちびっこネコ
4匹です。
コメント 0