ご近所ネコ

わが家の近くにネコを飼っているお宅があります。


ついこの前まで子ネコだったのが、今はもう成長して成ネコまで
大きくなりました。


以前から、わが家のネコたちがそのお宅の目の前を朝の散歩でゾロゾロと
歩いていたのを家人の方は見ておられたと思います。



いつの間にか、そのお宅の窓にネコの姿が見えるようになって

カミさんと２人で、その子ネコ３匹の元気に遊んでいる様子を窓辺から見たものです。


その後、大きくなった３匹のネコたちは、いつも窓辺に陣取り、
跳んだり跳ねたりと、それはもう元気いっぱいです。


わが家のちびっこネコたちより、一年ほど先輩になるのでしょうか。



そのわが家のちびっこネコのうち、ウシワカとキラが昼にも外へ出る
ようになってから、


そのお宅のネコたち３匹がウシワカとキラが外で遊んぶ様子を
じっと見ているようになりました。


そのお宅は、シングルマザーと娘さんの２人住まいで、日中は仕事に
出かけているため、ネコたちは外に出ることはありません。


なので、外へ出たことがないネコ３匹たちなのです。


わが家のネコたちを見た娘さんが（まだ小学生です・・・）ネコが欲しい・・・
なんてわがままをお母さんに言ったかも知れません。


シングルマザーにとってペットは手もかかるし、餌代もかかるしで、負担は
大きいでしょうが、


お母さんは娘さんのためにネコを飼うことにしたんでしょうね。


わたしたちがネコを放し飼い同然で飼っているのを目にした娘さん・・・。


少し、お母さんには悪いことしたのかなぁ・・そうも思っています。

それでも、
ネコや動物を飼うことはこどもにとって悪いことは絶対にありません。


動物と一緒に生活することが、こども自身の全般においてプラスになるはずです。
ネコが日々生きていることを目にして、


生きることがどういったことなのか、難しい意味ではなく自然に理解できます。
そして・・・それでも、いつか別れが訪れることも、


涙を流しながらお別れをしなくてはならなくなることも、経験します。


命を失くす、ということが経験値としてこころに深く刻まれるのです。


ペットのネコに愛情を注ぎ、時に疎ましくもありながら、
ネコの無垢に生きる姿を目に、記憶に刻むことになるのです・・・。


こういったことは勉強することではないはず・・・自然に理解することがとても
大事なことなのです。


現代の核家族化にしても、
昔のようにおじいちゃんやおばあちゃんがいないと、こどもも逃げ場がなくなり、
人生経験の若いおとうさんやおかあさんにしか頼れません。


こうした状況で大切になるのは、やはりペットの生きる姿を毎日のように
見ることができる環境ではないでしょうか。


わたしたちは、このお宅のシングルマザーに、陰ながら、拍手を送っています。



娘さんが家の中でネコを抱きしめている姿を見ると、こちらまで


しあわせな気分になってくるのです。

タグ：シングルマザー