ネコの 外飼い

ネコを外だけで飼っている・・・そういう話を聞いたことがあります。


テレビ番組の中での話なのですが、
外だけで飼っている、とはどういうことなのか・・・？ちょっとすぐには理解
できませんでした。


その方は家の中で１０匹のネコを飼っていて、かつ、外だけで生活する
ネコを１０匹飼っている、、と話していました。


別にその方の特集番組でもないので・・・ただそんなコメントだけが番組の
中での記憶となって残りました。


・・・・外だけで飼っているネコ・・・・


今になって少しわかるのは、グーちゃんのおかげかもしれないです。


外だけで飼うネコって、もしかしたら、はじめは２０匹一緒に飼っていたのだけれど、
そのうちに家に帰るネコと、


家に帰らずに、家の近くの外で生活しているネコのことではないでしょうか。

そうすれば、その言っている意味があるていどはわかってきた気がします。


ネコにはきっと飼いネコとして家の中が安全と理解できるネコと、
そうは言っても、やっぱり外がいいよ・・・


そんなネコとに別れるのかもしれません・・・。


そういえば、
家を新築する前に暮らしていたアパートの裏手にあったお宅、の、ネコ。
わたしたちは、シロちゃんと呼んでいたのですが、、


そのシロちゃんの生活ぶりが、まさしくそれなのかもしれません。

そのお宅には、２匹のネコがいましたが、
１匹はいつも家の中で行動しているのがアパートの部屋から見ても
確認できました。


たまには外へ出ていることもあり、そういう時、外にいっつも居るシロちゃんと
明確に違うネコだ、と判別できたのです。


どちらのネコも、白系の毛色でしたが、若干、シロちゃんの毛色が純白系
でした。


・・そのシロちゃんは、そのお宅の裏側の縁側の外にある洗濯機の上に
毎日のように陣取り、毛繕いや、居眠りをしていて、


そこに家の中で行動しているもう１匹のネコが居る、ということはまずありません。
まず、ありませんではなくて、


わたしたちが見た限り、そのもう１匹のネコはシロちゃんの縄張りに居ることが
なかったんです。


詳しくそのシロちゃんの居る場所を説明しますと・・・
シロちゃんが乗っかっている洗濯機は、完全に家の外側に設置されていました。


洗濯機の手前側は＝家の縁側にあたり、
普通ならここに雨戸がセットされていて、家自体の建物の壁ということに
なります。

ですから、シロちゃんが居るその場所は、本来なら完全な外になります。


想像するに、
そのシロちゃん、外がいい、

そう言って飼い主の言うことも聞かず、外で生活しだしたのではないでしょうか。


思案した飼い主さんは、
シロちゃんが外へ出ることが心配で、なるべく家の近くに居れるように考えて
みたんじゃないでしょうか。


おそらく、シロちゃんが乗っかるその洗濯機は、以前からその場所に置いてあり、
シロちゃんのお気に入りの場所になっていたと考えられます。


そこで、飼い主さんは、
お気に入りの場所を壊さずに、できるだけシロちゃんがその場所を基点として
活動し、その場所に帰ってこれるように工夫したはずです。


家の中に滅多に入って来ないシロちゃんを、どう飼ったらいいか？


結局、シロちゃんが外で生活してもいいじゃないか、、、ただできるだけその場所に
帰ることを想定してやろう・・・と。


・・・その飼い主さんの考えの背景が見える部分がありました。

シロちゃんが居るその洗濯機、、、
の外側に、乳白色の明るい日差しの取れる壁を作っていて、洗濯機の一部分だけが
露出していました。


シロちゃんが外へ出かけることもできるよう作られていて、また、
冬の寒さも直接的には心配の無いように壁が作られていたのです。


あまりに雪が降るようであれば、シロちゃんは散歩を取りやめるわけですし、
天候が良ければ好き勝手に完全自由な外で活動をするわけです。


ご飯を食べるとき、シロちゃんは家の中では食べません・・・
飼い主さんがきまってシロちゃんの居る、洗濯機の上までご飯を

運んできていました。


なんという殿様的なネコでしょう。


でも、これが外飼い、のネコなのではないでしょうか・・・？


状況は完全な外ではないですが、空間的には完全な外なんです。


シロちゃんは、お気に入りの洗濯機を取り壊されることなく、
あくまでも、


シロちゃん中心の世界空間を作らせることに成功したというわけです。


今になってシロちゃんの優雅（？）さを身にしみるように思い出している
しだいであります。



あのシロちゃんも、けっこうな年長になっただろうなぁ・・・。

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