ネコを 飼って 迷いネコ

いま、わたしの膝の上には、キラが横たわっております・・・。


眠いのかはたまた、遊びたいのか、シドロモドロ状態のキラでござんす。


オスネコの２歳になろうというキラ。
ちびっこネコ兄妹のなかで、いちばん体格がよいのが、このキラです。


キラは外へ出ても、すぐに家に戻ってくることが多く、
その場合のほとんどが、ネコジャラシでの遊びを求めて帰ってきます。


はじめは、青いネコジャラシだったのが最近は赤いネコジャラシに

夢中。


青とか赤とか、、わかるのかな・・・？


たぶん、形状に飽きてしまうのではないでしょうか・・・そして
新しいモノに興味を示してくるのかな・・・？


キラのネコジャラシの遊びはとても激しいもので、こちらはいつも疲れ果てて
しまいます。


飛び込みながら突進したり、左右上下への揺さぶりに猛然と反応し、
唸りを上げるかのように、突っ込んできます・・・。


外での遊びを止めて、家に帰ってくるわけですから、よっぽど
ネコジャラシが好きなんだろうなぁ。


ネコを飼うと、その愛嬌と、野性味のギャップがあって、外へ出そうか、
家の中で飼おうか、けっこう悩むものです。


わたしたちも、できれば家の中で飼っていたいと思うことはあります。

ただ、この世界、人間だけのものなのか？


ネコにとっての世界は人間の関わる世界でのことなのか？
疑問だらけに思うわけです。


しかし、ネコ達にとってなにがいちばん良いことなのか・・・このことをよく考える
ようにして、今はできるだけ管理しながら外へ出す時間帯を決めています。


ネコを外へ出すようになれば、飼い主さんはとても苦労すると思います。

まず、何よりも、帰ってこないこと・・・。


帰ってこなければ探さなければいけません。

しかし、ネコの目線で探すことなど、まず、不可能なことです。


そうなると、次に飼うネコは、完全在宅のイエネコとなるのです。


家の中だけで飼うネコには心配がほとんどありません・・・ただ、ネコにとって
それが良いのかは別問題です。


わが家のネコたちは、外へ出していますが、帰ってこないで、
クルマの事故に遭ったネコもいます・・・これは飼い主の自分に責任が
あることです。


でも、外へ出たらどんな危険があるのか、知らせておかなければいけません。
シュミレーションです・・・


わたしたちは、わたしが乗るクルマに近づいてくれば、
ネコたちの方向へクルマを移動させることをして、危険があるよ、ということを
実際に知らせる行動をとっています。


これはなるべく外へ出ても広範囲に移動しない唯一の方法でもあります。


毎回そんなことするわけではありませんが、
できるだけ、危ないこと、を体験させることが重要だと考えます。


ネコは、幼いこどものようなものなのです。


相手が何者かもよく理解できていません・・・ですからクルマがいかに危険な
物体なのかを、わたしたちがモデルになって見せないと、


そういった状況になったとき、身動きひとつできない可能性もあるのです。

実際に、キラは、道路に出て、
軽トラックが走ってきても逃げもしませんでした・・・。


これを見ていたわたしはとてもショックでした。


わからないんだ・・・クルマがどんなものなのか、そしてぶつかれば
どんなことになるか。


ネコにはこれらのことはわからないのです・・・だから目に見えて知らせることが
できるなら、自分がやってみせる必要性もでてきます。


キラにはクルマの怖さを、わたしが運転して少しずつ教えてきました。


今はキラ、道路には完全に出たりしません。


遊び場も統一されてきて、居場所はほとんど特定できるようになりました。


望むのは、クルマを運転する方・・・
あなたがどんなに急ぎの用事があってクルマのスピードを出しても、

・・・死ぬほどの急ぎの用事など、この社会にはありません。


スピードを緩めることのほうが、誰にとっても、動物にとってもとてもいいことなんです。


クルマのスピードに怯えて、
飼い主の元へ帰れなくなっているネコたちが、いっぱいいるんです。


あまりのスピードに恐れをなし、いた場所から全く逆の方向へ飛び出し、
逃げて行ってしまうからです。


迷いネコにとって、悲しいのは、二度と飼い主と会える機会が失われた・・・

その時なんです。

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