チコは 驚く

ちびっこネコ兄妹のメスネコの、チコ。


チコは滅多に鳴き声を発しません・・・わが家にきたときからそうでした。


動物はみな特徴のある鳴き声を発するものですが、
時と場合によってはその鳴き声が敵に居場所を特定させてしまうおそれが
あるといいます。



鳴き声は、出さないほうが生きる上では賢い選択なのかもしれないです。

それにしても、チコは特に鳴き声を出さないので、
家の中に居ても、


居るのか居ないのか、わからないことがあるほどです。


鳴いても、ミャ・・・・程度の小さな声で鳴くので、その声すら聞こえないことが
多いのです。


しかし、チコはわたしたちが驚くほどに日頃のチコとは真逆な態度を見せることが
あります。


ネコたちは一般的に音に非常に敏感です。
聞きなれない音がした場合、そちらの方角をじっと見つめて音の正体を確かめようと
していることがよくあるのです。


そんな時、チコは家の中から外から聞こえてきたその音の根源を探して真剣な
眼差しで音のする方を凝視します。


そこへ、兄妹ネコのウシワカやキラが突如出現し、チコをビックリさせてしまうことが
多々あります。


そういった場面でチコは、驚愕の驚き対策法を施しています。

チコを驚かせたウシワカやキラに対して、
唸り声を発しながら、両手を挙げて、追い払ってしまうのです・・・・。


これって、人間の世界でもままあることですが、、。


チコは自分をビックリさせた相手に怒りをぶつけて追い払っているのでしょう。


チコが驚くとき、
総じてウシワカとキラが原因となっていることが多くて、成ネコのレオやハルなどは
まったく関わりません。


チコはとても臆病ではありますが、いちばん動物的感性をもちあわせているネコ、
なのかもしれないです。


外に出ていても、たいてい決まった場所に隠れているのがチコです。
新しい場所に行く、ということがまずないのです。


知っている場所、これがチコの縄張りです・・・そこからは時間をたっぷりとかけて
探索を重ね、危険でないことを確認しながら遊んでいると思われます。


チコが驚くと、こうして唸り声で威嚇し、両手を跳ね上げて相手を逆に驚かせ、
ウシワカとキラを退治しています。


でも、チコがどんなに可愛らしいネコか・・・わたしは知っていますから、
びっくり驚いたチコをいつも慰めて気持ちを落ち着かせるようにしています。


チコは、カラダも小さくて兄妹の中でいちばん、小柄なネコです。


ほかの兄弟がどんどん成長するなかにおいて、チコだけはあまり成長していません。

ご飯は普通にみんなと一緒に食べているのですが、遺伝子なのでしょうか・・・？
成長うが遅れているようにも見えます。


しかし、それでもとても元気で、
兄妹のウシワカとキラと思い切り追いかけっこして外を走り回っています。


先日は庭の桜の木に、
チコとウシワカが登頂しておりました・・・ウシワカは桜の木の枝が細くなっていく
あたりまで登っていましたが、


チコはさすがにメスネコなので、ウシワカのしたの方に居て、桜の木に
かじりついてキョロキョロと辺りを伺っていました。


ネコたちの毎日は、動物園を見て回るよりとても有意義で、ネコがヒトにとって
何よりいちばん身近に存在している動物だということを、

再認識できる、最高の動物です。



顔を洗う姿や、毛ずくろいしている優雅な姿・・・・。


ネコのひとつひとつの仕草が、わたしの目の保養になっています。


今日も明日も、この優雅なネコたちを見て過ごすのが、楽しみでならないのです。

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