野生の 血
暑い暑い、今日もそんな1日でした。
もっと雨が降ってくれたらいいのに・・・暑くても雨の涼感は感じられる。
午後になって風が少しずつ強くなってきました。
なかなか強い風で、少しだけあけていた窓辺のカーテンは、室内から
外へとすっ飛んでいくほどでした。
外へ巻き込まれたカーテンを室内に戻していたところ、レオが登場。
・ギャウ~・
こんな声で一声鳴き、わたしを見ていました。
ごはんか?
焼き魚フードの缶詰を1缶あけてレオにあげましたところ、ペロリと平らげて
今度は外へ出るのに、
カーテンから出るのはイヤだから、玄関のドアをあけろ、、との主張。
わかるんです・・・何を主張しているか、何を言わんとしているか。
玄関のドアをあけたら、外ではカラスの鳴き声が盛んで、うるさいほどでした。
それもわが家とお隣の敷地の境目のコンクリートの土留部分に
カラスが3羽。
止まっているわけです。
見てると、カラスが、この強い風に飛べない状況のように感じました。
羽ばたくものの、風が強すぎて飛べない・・といった感じでしょうか。
カラスが止まっている土留部分は地面から15センチくらい立ち上がった
コンクリートです・・・そこに3羽そろって並んでいました。
よっぽど風が強いのです。
カラスが地面近くに羽を休めて止まっていることなど、そうありません。
その近くに停めてあるわたしのクルマの後部下に、すでにクーちゃんが
潜んでいたのを発見。
どうやら、このカラスを狙っているみたいです。
しかし・・・・
そう思ってクーちゃんを見ていたところ、突然にレオが身を低くして前進。
スルスル~ッとカラスの止まっている方向へ走り出したのです。
姿勢は低く、状態はまったく揺れません・・この状態で、カラスの止まる位置まで
駆け抜けました。
レオに対して後ろ向きで止まっていたカラスは寸前まで気がつかなかったはず。
レオの爪がカラスの1羽に伸びたとき、
一斉に飛び立って飛行したカラス・・・なんとかレオの狂気から逃れたのです。
カラスが飛び立った空中は、風がさらに強いようで、
カラスたちはまるで風に流されるように、低い位置で翼も使わずに飛んでいきます。
狩りに失敗したレオは、
なんでもないかのように、ソロソロと、まるでライオンのようにイカリ肩を少し
揺すりながら戻ってきました。
野生動物のテレビ番組でも見ているような気分です。
ネコのこうした狩りの本能を、自分の生の目で実動として見ることができたら
ネコの特質を理解できると思います。
野生の血、をもってして、しかるべきネコなのです。
レオ、ごくろうさん。
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