シポクロ 歩道を歩く

昨晩の8時過ぎ、ちょっと用事があって出かけた・・・。


クルマに乗り、家を出てから間もなく、川にかかる橋の向こうから、
白っぽいネコの姿が目に入った。


悠々と、シッポを振りかざし、歩いているのは、わが家に何度も訪れた
ことがある、あのシポクロだった。


ヒトが歩く歩道を使って、まるでクルマの危険を知っているかのように、
これで安全、とでもわかっているかのよう。


しばらく姿を見ていなかったシポクロだが、歩いてきた方向は、わが家とは
まったく逆方向からだ。


ネコのこうした徘徊する姿を見るたび、
事故などに遭わないだろうか、と、つい心配になっていまうのだが、

ネコたちはさほど気にしていないのだろう。


ネコがクルマの事故に遭うのは、
一瞬の驚き、とか、予想もしていないクルマのスピードに原因があると思って
いる。


通常、ネコの生活を見ていれば、ちょっとしたことでは交通事故には遭わない
はずである。


野良ネコにしても、いつも毎日のようにクルマを見ているわけで、
危険なモノとしての認識は高いだろう。


ときに、ネコは、一気に道路を突っ切る、という行動をとる場合があるけれど、
それは外にかなり慣れているネコに多い行動ではないだろうか。


わが家のネコも、
シーちゃん、ミケ、と２匹が交通事故に遭って亡くなっているけれど、

ネコそれぞれの好奇心の大きさも事故に結びつく要因として残る。


とても警戒心が強いけれど、好奇心も旺盛・・・・そういったネコほど、事故に
遭うことが多くなってしまうのではないか、・・・。


シポクロは、歩道を歩きながら、ときおり、歩を休めて、毛ずくろいなど
して、余裕たぷりの仕草を見せていた。


どこに行こうとして歩いているのか・・・？


目的があって歩いているのか・・・・？

夏の昼間の暑さをしのぎ、少しは涼しくなった夜の風を感じながら、


シポクロは、また、その小さな四肢で、前を向いて歩きはじめた。


グーと会ったら、伝えてくれよ、、、



ご飯を用意しているから、帰っておいで、、、。

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