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チコの 冒険




雪は本降り、というわけでなく、

降っても消えてしまうようなまだか弱いほどの雪なのです。


でも、カラダに感じる体感温度は雪を目にしているだけでも降下します。


そんな天候にもめげず、
2歳のメスネコのチコは、このごろ、お昼時間にならないと帰宅しません。


どこに冒険しに行っているのやら・・・。

名前を呼んでも、一向に姿を見せることなく、時間は過ぎてお昼。


お昼前後の時間帯にやっとその、小さくて臆病なクセに、姿を現すのです。


もともといちばん臆病なチコ。
何かを感じると、家から一歩も出ずに外の様子を探り、その気配が静まるまで
じっと動せず。

ナデナデして可愛がりたくても、
臆病なのでナデナデされることがどうにも気になるらしくて、カラダが手から
すり抜けていく始末。


それでも最近はようやく慣れてきたのでしょうか、、
撫でてあげると、コロリと横になって、気持ちよさそうにしてくれるのです。


チコの冒険は近所の界隈を観察して歩いている、のだと思っていますが、
どこまでその脚を伸ばしているかわかりません。


危険があればチコのこと、関わることなく身を潜めることでしょう。


家の前に流れる、川のあたりにも出没しているのを発見したことがあります。
しかし、チコは、土手の草陰に身を隠し、

クルマが走る様子を目を凝らすように見ていました。

何が危険なのか、チコには理解できているのだと思います。


あんなに小さなカラダでも、イヌを連れた散歩人が現れると、・ウウ~・と唸るし、
どうにか最低限の抵抗はできるようですし・・・。


チコの魅力は、なんと言っても、しっぽ。
ぼんぼりのように小さくてポン、とお尻についている、丸いしっぽなんです。

これがなんとも、可愛らしいのです。


曲がってもいない丸い小さなしっぽ。

つい、撫でてあげたくなってしまいます。



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