ウシワカの 好奇心

実は、一昨日のこと。


朝起きると・・・ウシワカだけが家の中に居ませんでした。

ほかのネコたちはみな帰宅して眠っていました。


・・・・


どこに行ったんだろう・・・家の周りに居るのかな？
いつも朝方にはみんなと一緒で、すでに家の中で眠っているはずなのに・・・。


気になりながらも、仕事へ出なければなりませんから、クルマで家を出ましたが・・。
ネコのこととはいえ、気になると、

ずっと気になって仕事も手につかなくなってしまうものです。


これはなんとか仕事を早めに終えて帰宅しウシワカを探すことも考えなくちゃ。

そうしてなんとか仕事を早めに切上げて帰宅。


しかし・・家にはまだ、ウシワカの姿はありません。


ヤバイ・・・もう午後だし、どこかへ行ってしまったのかもしれない。
頭の中はウシワカのことでいっぱい。


近くの小高い所にあるお寺の方へ行ってみよう、そう思いジョギング姿に着替え
早速ウシワカを探しに出ました。

以前に、今は亡きメスネコのシーちゃんを見つけたあの場所へ・・・・


カミさんもわたしが仕事へ出たあとで、ウシワカを探しに出たらしいのですが、
姿を見つけることができなかったようで・・・。


いつも遊んでいる、積み木ジャングルまで歩き、ウシワカの名前を連呼し、
雑草地、空き地などを隅々まで名前を呼びながら歩きました。

・・・・ウシワカは現れません・・・・


雑草地と空き地の空間を抜けると、そこは生活道路です。

クルマは頻繁に走り、・・・・

この道から続いて、その向こうにはお寺に向かう細い道が生活道路沿いに
斜め下側に向かいながら、くねくねと続いていきます。

そしてその道のすぐ上の方に、もう一本、道路が繋がっています・・・

この道路は人や自転車
なら通れるほどですが、クルマは走れません。

この道路・・・登りきると、環状道路にぶつかり、慌ただしいクルマの往来となるのです。
国道７号環状線バイパス。


お寺の方へ行く前に、
この環状線につながる道路・・・ちょっと行ってみよう・・そう考えて登り始めました。
まさか、と思いつつも。


するとすぐそこに、道の途中で、おちゃんこして、わが家の方をみつめている
ウシワカがいるではありませんか。


ウシワカの名前を呼ぶと、
なんと驚いたようにわたしの目の前から逃げて走り去ろうとしました。

小走りにウシワカを追おうとしたとき、これはマズイ、さらに逃げて行くかも。

咄嗟にそう判断したわたしは、足を停めてウシワカの行方を見つめました。


足を止めたまま、ウシワカの名をもう一度呼んでみたのですが、ウシワカは
パニックになっているのか、今度は、


生活道路側へ目を向けて、わたしのいる場所から離れようとしているように
見えました。


危ない、クルマがどんどん走って来る。

ウシワカは道路へ飛び出す間合いを図っているようにも見えます。

次の瞬間、バッとウシワカが下側の生活道路へ向かって跳躍しました・・土手の
草わらに飛び込んでポンポンと軽やかに。


そして生活道路まで到達すると、
クルマの往来が一瞬消えたところで瞬時に向こう側の、わが家がある方向へ

猛ダッシュしたのです。

クルマの流れは完全に切れていたので危ない状況は回避できたウシワカ、、、。
あれ以上ウシワカの近くまで近寄って行ったら、


ウシワカが自分で判断できずにクルマに出会い頭の事故に遭っていたかもしれません。

とにもかくにも、ウシワカはまるでウサギかキツネのように空き地の草の上を
ピョンピョンピョ～ンと走り抜けてわが家へ向かってひたすら走り続けていきます。


ともかく、家に戻ってウシワカの状態を見なけりゃ・・・そう考えて帰宅すると。


フローリングの上にベタ～とうつ伏せになっているウシワカがいました。


・ウシ、疲れたんだなぁ、、あっちへ行ったらダメだぞ、、いいか？・そう言い聞かせて
ウシワカにご飯をあげると、


なんとか落ち着いたようで、パクパク食べています。

好奇心がいっぱいのネコですから、
そういうこともあるのですが、わたしたちのように自由にさせる飼い方も、

果たして正解かどうか、、これもわかりません。

そういったことを含んで、
ネコを飼う飼い主は、何がネコにとって良い生活の仕方なのか、その具体的な方策を
考えないわけにはいかないのだと思います。


家の中だけで飼うなら、それは完全に安全でしょう・・・でもネコにとって、
それがすべてなら、

ちょっと寂しいのではないだろうか・・・わたしはそれをつい考えてしまうのです。


・・・でも、そりゃぁ、ネコたちがいつも安全に暮らせたら、
一番素晴らしいことなのですが。